CSI:科学捜査班 シーズン7

エピソード

1. 第1話 奈落の底へ・前編（Built to Kill: Part 1）

   シルク・ドゥ・ソレイユのショー「カー」の舞台。奈落で女性の死体が発見される。シルクの関係者ではなく、身元がまったく分からない。その頃サム・ブラウンのパーティでも死体が発見された。死者の名はロバート・オブライエン。銃を口に突っ込み頭を打ち抜いたようだが、遺体が銃を握ったまま。自殺体なら普通銃は手から落ちるはずで、他殺の線も考えられるが…。

2. 第2話 奈落の底へ・後編（Built to Kill: Part 2）

   殺された元ロック・スター、イジー・デランシーの家で、グリッソムは殺人現場の精巧な模型を調べていた。模型にある血だまりまで、実際の血だまりと同じ形をしている。イジーの家族の取り調べが進むが、住み込みベビーシッターのアニーは殺人事件にワクワクしているようだし、妻マデリンは、先妻ダスティとイジーの息子のスヴェンが怪しいという。動機になりそうなのは、オリンピア・ホテルとイジーの間で進んでいた契約だが…。

3. 第3話 霊安室の声 （Toe Tags）

   遺体安置所に運ばれた死体が次々に身の上話を始める。まずはドナ・バセット。金持ち建築家でカジノの上客ロバート・シンのボディガードである彼女の死体が、サムのホテルの従業員用エレベーターで発見される。２人目はレベッカ・マッギル。崖から転落死した。抗鬱剤を服用し、酒も検出され、夫ギャヴィンは事故死だと言うが…。３人目はジャック・デイ。イラクに２度も行った海兵隊員で、帰国後初めて娘と対面した彼が刺殺された。

4. 第4話 害虫の群れ（Fannysmackin'）

   ホテル従業員バスコ・ルイースが、夜中に何者かによって殺された。メチャクチャに殴られたようで顔が酷い傷に。そのすぐあと、夜道を歩いていた観光客のジェシカが襲われる。どちらも財布と携帯を盗まれており同一犯と思われる。ジェシカは命を取り留め、証言から犯人が複数だったことが判明。バスコの携帯の通話記録から、チャチャという少女を取り調べる。彼女の友人タラが、奪ったバスコの携帯からチャチャに電話していたのだ。

5. 第5話 磔の女神（Double-Cross）

   聖ユダ教会から十字架に磔にされ高々と吊り上げられた女性の死体が発見された。教会のフランク神父は死体に心当たりがない様子。血痕を辿ると車のキーが落ちており、被害者が乗っていた車も付近で見つかった。車の登録はヒューゴ・ボンベイ。彼は車を被害者に貸したと言う。そして被害者はシャーロット・ダンヴィルでヒューゴのクラブで歌っていた歌手だった。殺された夜、コーディ・ホワイトという男と言い争っていたらしいが…。

6. 第6話 虚ろな心（Burn Out）

   ジェイソン・クローリーとルーカス・ハンソンという少年が行方不明になった。同じ頃起きた放火事件の被害者がカール・フィッシャーという仮釈放中の性犯罪者で、関連があるのではと疑われる。しかしカールを拘束できるような証拠はないため、ブラスは「捜査に協力してくれ」と頼んでカールを署に引き留める。カール以外にも怪しい人物としてルーカスの父親ペリーが上がる。ルーカスの両親は離婚しており彼は母親と住んでいたが…。

7. 第7話 宣戦布告（Post Mortem）

   老女ペニー・ガーデンが自宅で窓ガラスに顔を突っ込み死亡していた。部屋の様子などから他殺と思われ調査を開始する。翌日、グレッグの死因審問が始まった。デミトリアス・ジェームズの死が正当だったか犯罪だったかを陪審が判断する。デミトリアスの母親や兄も来ておりグレッグはいたたまれない思いをする。ソフィア、ロビンス、ニックなどが証人として証言し正当性を主張しようとするが、陪審の中にはあからさまに疑う者も…。

8. 第8話 シンクロニシティー（Happenstance）

   一卵性双生児の女性が同じ夜に殺された。１人はジルで自宅で首つり自殺、もう１人はアマンダでクリーニング店前で射殺された。だがお互いのアドレス帳には互いの名前がなく、疎遠だったようだ。ジルはラスベガス・グローブ紙の女性編集長で少々の遺産があったが、弁護士によると相続人はなくチャリティに寄付されることになっていた。しかもアマンダの夫の医者ゲイリーは、アマンダに双子の姉妹が居たことを知らず、謎が深まる。

9. 第9話 レジェンド・オブ・ベガス（Living Legend）

   ７０年代にベガスを支配していたマフィアのボス、ミッキー・ダンは、３０年前に行方不明になったまま。だがある日、ミード湖で釣り人が、ミッキーの車のオーナメントとして有名だった小型銃を釣り上げた。そして実際に彼の車がミード湖から上がる。その夜、とあるカラオケ店の外で男が殺された。殺したのは店で知り合ったマイケル・マイヤーズ。店に写真やビデオもあり、指紋もＤＮＡも揃う。ニックは「これは楽勝」と喜ぶが…。

10. 第10話 殺人模型アーニー･デル（Loco Motives）

    とある建築現場。前日セメントを流し込んだばかりの基礎部分に腰まで埋まった男と、その目の前に女の死体が転がっているのが発見された。男がコンクリートに死体を沈めようとしたが失敗して腰まではまったとしか思えないが、男は事情も話さないし名前も言わない。キャサリンは笑ってしまって捜査が進まない。男はドリルで掘り出される。その頃とある安アパートで、オーブンに頭を突っ込んで死んでいた老女が発見される。

11. 第11話 グリッソムの旅立ち（Leaving Las Vegas）

    ３年前殺された中年女性アディ・フィンチ。胸をナイフで刺されたうえ、銃でとどめを刺されていた。容疑者は息子のジェイ・フィンチ。裁判でキャサリンが証言し、ナイフにアディとジェイ、更に不明の女性２人の血痕があったことが明かされる。だが銃は発見されておらず決め手に欠け、ジェイは無罪になった。キャサリンらは当時、州全域の都市部に女性２人が刺殺された事件はないか問い合わせていたが手掛かりはなかった。

12. 第12話 甘い死体（Sweet Jane）

    若い女性の全裸死体が空き地で発見され、キャサリンは、ボルティモアから着任したマイク・ケプラーと捜査にあたる。遺体は検視の結果、窒息死と判明。性的な暴行の痕跡が認められ、殺精子剤とエクスタシーが検出される。被害者は17才のヴェロニカ・ソレンセンであることが確認された。ケプラーは、遺体の状況から、犯人の目的は殺すことではなく弄ぶことだと判断し、同じ犯行を繰り返してるのではないかと推測する。

13. 第13話 罠（Redrum）

    麻薬撲滅を訴えるダニーロ・ザメスカ議員が人里離れた場所で射殺される。現場に残されたストローの指紋から、犯人は麻薬売人の大物トーマス・サイモンと判明するが、サイモンは身を潜めてしまい、捜し出せない。マッキーン副保安官が逮捕を急き立てると、ケプラーはサイモンを釣り出す作戦を提案する。その作戦とはザメスカ殺害によく似た現場を捏造し、ザメスカ殺害犯の仕業に見せかけ、用意した犯人を逮捕するというものだった。

14. 第14話 傘の骨（Meet Market）

    オートリサイクル工場の火災跡から黒コゲの焼死体が発見された。身元は家庭内暴力の前科を持つロス・ネディ38歳。彼の体内からは骨や様々な組織が抜き取られ、代わりにパイプ、傘、ホウキの柄などが入れられており、さらにＡＦＩＳによる指紋の照合で死体がロス・ネディではなく約１週間前に死亡したロジャー・ラピンスキー享年38だと判明する。ケプラーらがラピンスキーの棺桶を掘り出してみると中は案の定カラだった。

15. 第15話 最後の仕事（Law Of Gravity）

    ケプラーは悪夢にうなされ目覚める。自分が麻薬の売人を射殺する夢で、自殺した恋人エイミーも出てくる。エイミーは十六才で自殺しており、ケプラーはかつてフィラデルフィアで、エイミーをレイプした売人を射殺していたのだ。その時の証拠の銃は、刑事だったエイミーの父親フランク・マッカーティが処分し、ケプラーの過去は封印されていたが、フランクがベガスに現れて状況は一変する。

16. 第16話 予告された殺人模型（Monster In The Box）

    グリッソムは休暇中に届けられた箱の中に模型があるのを見つけて驚く。配達されてから一ヵ月が経過していたが、ミニチュアの新聞の日付から、被害者が死ぬのは明後日だと推測される。リビングルームらしき模型の部屋には暖炉があり、女性がソファに横たわっている。本が多く、女性の教育水準は高いと見られ、本棚の奥には飼い猫らしき死体があり、青いマスカラの付いたクッションも置かれていた。

17. 第17話 青春のあやまち（Fallen Idols）

    高校のバスケチームのエース、ライアンと彼のガールフレンド、メガンが金曜日の試合後、突如行方不明となり、ライアンが乗っていたバンも駐車場から消えた。翌日メガンの親友シーラが署へ呼ばれ、事情を聞かれるが何も知らないという。ＣＳＩは高校へ赴き、駐車場の微かな血痕、グラウンドのタックル練習台に飛び散った血しぶき、地面に落ちているカメラのレンズなどを発見。血痕はその後ライアンのものであることが判明した。

18. 第18話 ダイイングメッセージ（Empty Eyes）

    グリーン・ヴァレーの一軒家で共同生活を送る六人のショーガールが襲われた。通報を受けたグリッソムたちは現場検証を始めるが遺体が五体しかない。サラはベッドの下に隠れていた瀕死のキャミーを見つける。キャミーはサラの質問に答え、犯人の特徴を伝えようとするが、ノドが切り裂かれているため言葉にならない。かろうじて聞き取れる「ポー・ワ」という言葉を残し、キャミーはサラに見守られて息を引き取る。

19. 第19話 リムジンの惨劇（Big Shots）

    ストリップクラブの前にリムジンが突っ込み、運転手と同乗者のドロップスは助かるが、ドロップスの仲間チャンプが頭を撃たれ車内で死亡した。ブラスは以前、別の事件で調べたことのあるドロップスに事情を聴くが、ドロップスは「自分たちは楽しくやってただけで、なぜ銃撃されたか分からない」と言う。車内からは白い粉の痕跡や、吸引のストロー代わりの丸めた百ドル紙幣が見つかり、後部シートに小さな丸い跡が幾つか付いていた。

20. 第20話 模型の鍵（Lab Rats）

    グリッソムと捜査官達が任務で出払っているある晩、ホッジスがラボ仲間のアーチー、ヘンリー、マンディをグリッソムのオフィスへと呼び寄せた。「グリッソム主任は模型殺人のことで頭を悩ませ、夜も眠れずにいる。我々分析官が独自の視点で謎解きに協力することが必要だ」と彼は力説し、３人を納得させる。模型を前に、彼らはそれぞれの事件を振り返りながら様々な推理を巡らせるが、４つの事件の共通項を見い出すには至らず…。

21. 第21話 ゾンビボクサー（Ending Happy）

    ブライアント郡の売春宿で、元ボクサーのハッピーことロレンゾ・モラレスが死んだ。ハッピーは、温水プールに浮かんでいるのが発見され、頭部に打撲傷、首に銃創らしき穴が二つあった。ブラスが宿の経営者夫婦のビンキーとドリス、娼婦たちから話を聞いたところ、ビンキーはハッピーを再びチャンピオンにすべく、ジムまで作って訓練していたが、怠け者のハッピーは宿の娼婦たちに手を出し、皆のお荷物になっていたらしい。

22. 第22話 侵略者レプティリアン（Leapin' Lizards）

    ブラスとＳＷＡＴは、一週間前に失踪したチャイナ・ドゥ・ヴィアの行方を追って、ハンク・コナーズの養豚場に行き、銃撃戦になる。ＳＷＡＴは家の中に突入するが、コナーズは逮捕される前に自殺した。コナーズの納屋からチャイナの頭部の剥製が見つかり、ニックはブタの囲いの中から人骨を発見する。グリッソムはコナーズが持っていた16ミリフィルムを回し、バックマン博士が唱えるレプティリアン陰謀説を知る。

23. 第23話 館の終焉（The Good, The Bad & The Dominatrix）

    開拓時代の西部を模したファミリー・テーマパークの酒場で真夜中、レディ・ヘザーが首を絞められ意識を失い、病院へ運ばれる。通報者は夜間警備員バーノン・ポーター。酒場のトイレの便器にはトランクスが詰まっており、そばに精液の付いたトイレット・ペーパーが落ちていた。不思議なことに、病室でヘザーは警察の調べに対し何も語らず、レイプ検査も拒否。犯人に抵抗もできたはずだが、されるがままになっていたことも謎だった。

24. 第24話 殺人模型の正体（Living Doll）

    グリッソムたちは、模型殺人犯を逮捕すべくアーニー・デルの里子たちの情報を調べる。ブラスとグリッソムは、住所が判明した里子の一人、トレヴァー・デルのアパートを訪ねるが、トレヴァーは浴室で死んでおり、トレヴァーを模した人形が部屋に置かれていた。浴室の血痕や死体の頭部の外傷などから、誰かと争ったように見受けられたが、足に火傷のような痕跡が見つかり、感電死だったことが明らかになる。