イントロダクション
2010年にオランダで放送が始まってたちまち大ヒット。各国でフォーマット化され、世界180カ国で放送されている音楽オーディション系リアリティ・ショー。未来の人気歌手を発掘することを目的とした番組は従来も『アメリカン・アイドル』など多数存在するものの、当番組がユニークなのは参加者の外見・年齢・スター性が審査と全く関係がなく、参加者の歌声と歌唱力だけを審査対象にしていること。筋書き無しの激闘はドラマティックで熱い興奮と感動を呼ぶ。4チームに分かれて戦う出場者を指揮し、彼らにアドバイスをするコーチ陣はいずれも世界的人気歌手。今シーズンではアリアナ・グランデがニック・ジョナスと入れ替わりで登場! ケリー・クラークソン、ジョン・レジェンド、ブレイク・シェルトンらは引き続きコーチを務める。彼らの掛け合いも見もの。司会は引き続きカーソン・デイリーが務める。今シーズンのメガ・メンター、エド・シーランをはじめとした豪華ゲストにも注目!
シーズン21 ルールおよびオンエアフォーマット
ブラインド・オーディション #1~6
【基本ルール】4人の審査員によるブラインド・オーディションで幕を開ける。挑戦者の自己紹介はなく、いきなり歌唱(視聴者には名前と曲名が字幕で表示される)。この時、審査員たちは挑戦者に対し背を向けた状態で座っているため、外見など人物の情報を把握せず「歌声だけ」で審査。そして、審査員自らがコーチをしたいと感じた場合、ボタンを押すと椅子が回転し挑戦者と対面できる。対面時に挑戦者の外見などを知ることはできるが、詳細な情報が明らかとなるのは基本演奏後となる。各審査員がそれぞれ12組ずつ選んだ、合計48組が次なるステージに進む。
★「ブロック制度」…他の審査員の指名を阻止することができる。阻止したい審査員の名前が書かれたボタンを押すことでブロックできるが、使用できるのは該当シーズン中に1回のみ。
【挑戦者側のルール】
与えられた持ち時間の間は自由に歌うことができる。楽器を持ち込んでの弾き語りも可。
■誰からも指名がない場合そこで終了となるが、即退場ではなく審査員と対面し、自己紹介や感想などの談話後、会場を去る。
■単独指名の場合、指名してくれた審査員にコーチをしてもらう。複数から指名された場合、各審査員による売り込みが行われ、出場者側がコーチしてもらいたい審査員を選ぶことができる。
【審査員側のルール】
■演奏中にコーチを行うか否かを決めなくてはならない。
■指名は演奏時間内ならいつでもよいが、一度押したボタンはキャンセル不可。そのため、1人でもボタンを押した瞬間に次のステージへの進出が確定する。
■指名できる組数はシーズンごとに決まっており、枠を使い切った後は指名ができない。最初から安易に押してしまうと早い段階で枠を使い切ってしまい、満枠後に魅力的な挑戦者がいても指名できなくなるリスクがある。他の審査員が指名していても押さなかったり、観客に好評な挑戦者であっても押されないことがあるのはこのためでもある。
バトルラウンド #7~10
※挑戦者たちは各コーチの選んだ4チームに分かれる。各チームには有名アーティストがアドバイザー役で参加し、コーチと共に指導する。まず同じチーム内から2人をセレクトし、同じ歌で競わせるトーナメント方式のバトルラウンドがスタート。コーチに選ばれなかった挑戦者には救済措置があり、「セーブ」でチームに戻ったり、「スティール」で他のチームに加わることができる。さらに次のラウンドに進めるのは各チーム内でトーナメントに勝った24組とスティールで他チームから得た1組の各チーム4組、セーブされた4組の合計32組。次のラウンドに進むため、白熱したバトルが次々に展開される。各チームのアドバイザー
Team Kellyジェイソン・アルディーン
Team John
カミラ・カベロ
Team Ariana
クリスティン・チャノウェス
Team Blake
ダークス・ベントリー
ノックアウト #11~13
※#14はThe Road to the Live Shows (#13~#14は2話連続放送)
※各コーチはチーム内から2組を選出。挑戦者は自分で選んだ曲を歌い、勝負の判定をコーチに委ねる。勝てばプレーオフに進出できるが、負けた場合でも他のコーチがスティールを使えば復活の可能性あり。今シーズンのメガ・メンターはエド・シーラン。逸材が顔をそろえ、コーチたちはそれぞれ頭を悩ませる。そして、今シーズンではバトルラウンド以降に敗北した挑戦者の中から各コーチが1組づつ選んだ合計4組がtwitter投票にて復活する「voice comeback」が導入され、プレーオフに進む最後の1枠を視聴者が選ぶ。果たして激戦を勝ち抜いて次のラウンドへ進むのは誰か。ノックアウトラウンド中の#12で記念すべきシリーズ通算500話を迎える。
全チームのメガ・メンター
【エド・シーラン】1991年2月17日、イングランドのウェストヨークシャー・ハリファクス生まれのシンガーソングライター。グラミー賞を合計4回受賞したほか数々の受賞歴を持ち、その功績で2017年には大英帝国勲章を授与された。2017~2019年に世界各国で行われたツアーでは観客数のべ815万人を動員。その特徴的なメロディーと歌声は世界中から愛されている。
トップ20 プレーオフ~トップ10 結果発表 #15~22
※#15~22はパフォーマンスと結果発表の2話連続放送!
トップ20 プレーオフでは計20組が歌声を披露。4つのチームから視聴者による投票数が最も多かった挑戦者2組と、コーチ陣が自身のチームから選ぶ1組の計12組が次へ進出。さらに、12組に選ばれなかった中で各チーム内で最も得票数の多い1組+voice comebackで復活した1組の合計5組にて敗者復活戦が行われ、その勝者1組も次のラウンドへ進出できTOP13に絞られる。TOP13以降もルールは同じく、視聴者投票での下位が敗者復活戦で最後の1席を争う。これを繰り返し、準決勝へ進出できるトップ8組に残れるのは一体どの挑戦者か。
※voice comebackでの復活者はトップ20 プレーオフのみ。
準決勝 #23~24 (結果発表) & 決勝 #25~26
※#23~24は2話連続放送
視聴者投票やコーチ陣による争奪戦を経て勝ち抜いた8組が、決勝進出を懸けたステージに挑む。決勝に進めるのは、視聴者投票で選ばれた4組と敗者復活戦に勝った1組の合計5組のみ。過酷な戦いはいよいよ佳境に。決勝ではアップテンポソングとバラードソング、さらにコーチ陣とのデュエットで優勝をかけた決死のパフォーマンスを見せる。勝ち抜いた5組から賞金100,000ドルとレコード契約の栄誉を獲得するのは果たして誰なのか…その結果は必見!
#26 決勝では豪華ゲストが続々登場!
最終話である#26の決勝ではメガ・メンターのエド・シーランをはじめ、複数のグラミー賞を受賞しているアリシア・キーズやカントリーシンガーのウォーカー・ヘイズ、そして「コールドプレイ and BTS」「ジェニファー・ロペス with ルーカス・ネルソン」などコラボもあり、次々に登場する豪華ゲストたちがステージを盛り上げる!シーズン21 ジャッジ&ボーカルコーチ
ケリー・クラークソン
1982年4月24日、テキサス州生まれ。『アメリカン・アイドル』の第1シーズンに出場。親しみやすい容姿とその歌声で人気を集め、初代王者に輝く。アメリカのみならず世界中で活躍するポップ・ロック・シンガー。2003年4月に発売されたデビュー・アルバム『サンクフル』は全米アルバムチャート初登場1位を獲得し、200万枚を超えるセールスを記録した。ジョン・レジェンド
1978年12月28日、オハイオ州生まれ。第48回グラミー賞ではBEST R&B ALBUM、BEST MALE VOCAL PERFORMANCE、BEST NEWARTISTの3部門を見事に受賞。2016年のハリウッド映画『ラ・ラ・ランド』に出演し、主人公セブの旧友キース役として共演するミュージシャンを演じた。アリアナ・グランデ
1993年6月26日、フロリダ州生まれ。グラミー賞も複数の受賞歴があり、第61回「最優秀ポップ・アルバム賞」、第63回ではレディー・ガガと共に「ポップ・グループ賞」を受賞。2019年2月のBillboard Hot 100においてシングルが上位3位を独占し、1960年代のビートルズ以来の快挙を成し遂げた。女優として『glee』を手がけたライアン・マーフィー製作のドラマ『スクリーム・クイーンズ』などにも出演している。ブレイク・シェルトン
1976年6月18日、オクラホマ州生まれ。アメリカのカントリーシンガーソングライター。2001年に『Austin』でデビュー。Billboardのカントリー・チャートで5週連続1位を獲得。グラミー賞には3度ノミネートされている。本作『THE VOICE』の他、『Nashville Star』や『Clash of the Choirs』という歌のオーディション番組の審査員としても知られている。シーズン21 イチオシの挑戦者
Vaughn Mogul
27歳。13歳で家族とフィリピンから移住し、テキサスで暮らす。高校卒業後の進路に悩んでいたが、祖母と両親が看護師として働いていることから自分も看護師になることを決める。彼の人柄をそのまま形にしたような、伸びのいい透き通るような歌声で、聴いていると安心できる。Gymani
23歳、ジョージア州出身。2人の娘を育てるパワフルなシングルマザー。音楽の勉強のため大学に入学するも経済的に続けることが困難となり退学する。アトランタの様々なイベントで歌を披露している。歌声を聴いて審査員全員が振り向きアピール合戦をする。ドカンと響くパワフルな歌声を持ち、名曲もまるで自身のオリジナル曲のようにのびのび歌いこなす。Samara Brown
32歳、ニューヨーク州出身。幼い頃はゴスペルしか聴かせてもらえなかったが、大学卒業後はジャズバンドのメンバーとして海外でパフォーマンスを披露する。『THE VOICE』シーズン3に出場し5位となったAmanda BrownはSamaraの姉。若いころのホイットニー・ヒューストンを彷彿とさせるような美しく力強い歌声。Wyatt Michael
24歳、バージニア州出身。海兵隊員の父のもとで厳しく育てられる中、幼い頃から音楽に興味を持ち、ピアノやギターレッスンを受ける。Chasing Avenirというロックバンドに所属していたがジャズが好きになり路線変更。若い世代にジャズ・クラシックがもっと浸透してほしいと願っている。歌声も選曲もジャズ・クラシックのど真ん中で、聴いている人も一緒にリズムを刻みたくなるようなハッピーな空気にさせる。Peedy Chavis
19歳、ジョージア州出身。3歳頃から母親の影響でエルビス・プレスリーの大ファンになり、ハロウィーンの衣装は10年連続エルビス。ミュージカルやバンド活動の経験から、堂々としていてパフォーマンスを楽しんでいるのがわかる。エルビスへのリスペクトに溢れ、懸命にパフォーマンスされる彼の歌で、コーチも観客も思わず立ち上がって踊り出してしまう。