イントロダクション
アメリカ海軍を舞台にした犯罪捜査ドラマ。個性の異なる捜査官たちが緊迫感あふれる状況で活躍する姿が、要所にユーモアを散りばめながら鮮烈に描かれる。
ワシントンDCを拠点にアメリカ海軍に関する事件を捜査するNCISで、ギブス率いるメンバーたちが活躍する姿をスリリングに描くアクション・ドラマ。
主人公リロイ・ジェスロ・ギブスはNCIS(海軍犯罪捜査局)に所属する特別捜査官。元海兵隊軍曹のスナイパーという経歴の持ち主で、普段は口数の少ない男。
ギブスの部下、特別捜査官アンソニー・ディノッゾは元殺人課の刑事。女性に目がなくいい加減にも見える彼だが、事件に対する直感は誰よりも優れている。
後輩の特別捜査官ティモシー・マクギーは、マサチューセッツ工科大卒の秀才。捜査の経験は浅いものの、コンピューターの知識では誰にも負けない。
イスラエル諜報特務局(モサド)出身のジヴァ・ダヴィードは、徹底したトレーニングを受けたスパイ活動のプロとして、男勝りの実力を見せる。
このチームを支えるのが、ブラックなユーモアとゴシックスタイルの外見が印象的な科学捜査の女性スペシャリスト、アビー・シュートと、死体をくまなく監察しチームに貴重な情報を与える検視官のドナルド・“ダッキー"・マラード。そして、冷静沈着な局長レオン・ヴァンスが個性派揃いのNCISを指揮官としてまとめ上げる。
3年連続全米ドラマ視聴率第1位の絶大な人気を誇るロングラン・シリーズ!*
通算200話目を迎えさらに磨きがかかったシーズン9が、日本上陸!!
*2009~2010・2010~2011・2011~2012シーズン、米ニールセンTV視聴率調査
シーズン8でNCISを振り回す連続殺人鬼ポートキラーの正体を突き止めたギブスたちだが、恩師マイク・フランクスが衝撃の死を遂げることに。スペインより捜査に参加したバレットのチームも銃撃に合い、レヴィン捜査官が命を落とす。そんな中、バレットは仲間の死に大きなショックを受けながらも、安置所に忍び入り、レヴィンの遺体の腕の中からカプセル状の“何か”を取り出す。
その後ポートキラーの死により捜査は幕を閉じ、バレットたちはチームを去るが、ディノッゾには着任したばかりの海軍長官から、ある人物を追うよう極秘任務が言い渡される…。
シーズン9、極秘任務を受けてから数ヶ月後、ディノッゾは銃撃を受け病院にいた。彼が撃たれた現場には別のNCIS捜査官が射殺された痕跡が残されていたが遺体はなく、ギブスは病室のディノッゾに付き添って事情を聞きだすことに。ショックで何も思い出せなかったディノッゾだが、記憶を徐々に紐解くうちに、バレットが持ち出した“マイクロチップ"に国家機密に関わる情報が隠されていることが分かり…。
一体誰がどんな陰謀を持って動いているのか?
“マイクロチップ”の謎を巡り、あらゆる波紋が広がっていく!
そして、一体誰が何のためにその存在を狙っているのか?
また、シーズン終盤には、NCISを襲う新たな敵も現れ、事態はさらに一変。日々の事件と複雑に絡み合いながら見え隠れする巨大な敵の存在が、メンバーたちをいたずらに振り回す!
同エピソードには、かつて悲しみの死を遂げたケイトもジェニーもマイク・フランクスも、ギブスの仲間がみんな登場!(ギブスの母も初登場!) さらにはケイトとディノッゾが仲睦まじく現れるシーンも!?
NCISファンなら見逃せない、ステキなエピソードに仕上がっている。
ロマンスグレーの永遠の色男、ギブスを筆頭に各キャラクターが実に特徴的に描かれている。
ギブスに負けじと(?)イケメンの看板を張るディノッゾは、おちゃらけキャラだがやるときはやる頼れるアニキ。
ちょっとオタクで心優しいマクギーと百戦錬磨の無敵の女ジヴァもまた、彼らに匹敵する活躍を見せる。
そして、現場チームをサポートするはじけた科学捜査官アビーに、お茶目な熟年検視医ダッキー。
メンバーの対照的な性格もさることながら、それぞれが異なる得意分野で突出した才能を持っているからこそ生まれる信頼関係や絶妙なチームワークは、いつもファンの目を惹き付けて止まない。
無骨ながらも力強い優しさでチームを引っ張るリーダー、ギブスを中心に、家族のような絆を持った仲間たちに心温まり、ユーモアに富んだメンバー同士の掛け合いに思わず笑いがこぼれる。
この素晴らしい面々は、まさにNCISの人気を形成する大きな原動力となっている!
また、今シーズンは結婚が決まったダッキーの助手パーマーが、いつも以上の存在感を発揮。シリアスな事件の合間を縫って、幸せ全開な彼の姿が数多く登場する!
そして、師匠ダッキーにもほのかなロマンスのエピソードが!?ダッキーの身に巻き起こる出来事からも、目が離せない!
ディノッゾの父は、息子の元を訪れるはずが殺人犯の容疑をかけられ、今回もお騒がせキャラぶりを発揮。
一方ギブスの父ジャクソンは、記念すべきシリーズ第200話に登場し、ギブスに父親としての助言を与える。
また、今シーズンはエミー賞・トニー賞・グラミー賞受賞の舞台女優リリー・トムリンがマクギーの祖母役で初登場!
そしてシーズン終盤には、映画『トゥルーライズ』でゴールデン・グローブ賞受賞の実力派女優ジェイミー・リー・カーティスが精神科医のライアン役で、複数話に出演。ギブス役のマーク・ハーモンとは、かつて映画『フォーチュン・クッキー』('03)で恋人役を演じており、その後着実にキャリアを重ねたふたりの再共演が実現する!
ギブスに久々の恋の予感を思わせる、意味深なやりとりにも注目したい!
エピソード
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新海軍長官ジャーヴィスの命令で、ある任務に就いていたトニー。発砲事件のあと意識不明で発見され、一時的な記憶障害で任務の標的が思い出せなくなってしまう。トニーが発砲した形跡はあるものの、現場に死体はなく、NCIS捜査官のバッジだけが残されていた。ギブスは精神科医クランストンを病院に呼び出し、記憶回復を手伝ってもらうことに。一方、ダッキーはEJがレヴィンの死体からマイクロチップを取り出したことを知る。
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ホームカミングのパーティーの日、パレードの主役に抜擢されていたヒル一等兵が、帰宅直後に死亡する。彼は鎮静剤で注射されたあと、刃物で体を刺されていた。ヒルの里親に話を聞いたギブスたちは、彼の行動が不審だったことを知り、やがてヒルが大金を隠していたことを突き止める。一方、現場に残された携帯電話には、ヒルの義理の妹リンジーの写真が残されていた。ギブスたちは本当のターゲットはリンジーだったと推測する。
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海軍の予備役で大学教授でもあるブース大尉が、何者かに射殺される。現場検証を行ったギブスたちは、大尉の財布からマクギーの名刺を発見。マクギーは大尉と面識がないと言うが、彼が死亡直前に電話していた相手を調べてみると、何とマクギーの祖母ペネロピだった。大尉はテレス研究所という極秘施設でアナリストとして働いていたことが分かり、ペネロピもテレスについて何か知っている様子だが、彼女は口を開こうとしない。
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FBIが指名手配していた暗殺者が事故に遭い、彼の次の標的が海軍少佐ブレットであることが判明。ジヴァがブレット少佐の護衛につき、ギブスたちは暗殺の依頼者を探ろうとする。少佐は軍事委員会の顧問として働いていたが、誰かに恨まれる覚えはないと言う。一方、腎臓提供を申し出たアビーは、DNAの適合検査により、驚くべき事実を知らされる。アビーには知られざる兄弟がいて、偶然にも彼も腎臓提供を申し出ていたのだ。
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沿岸警備隊が不審船を捜索中、何者かに発砲されて隊員の1人が死亡する。CGISのボーリン捜査官と合同捜査を行うことになったギブスたちは、発砲した船員が救命ボートで逃げたと推測。そんな中、ダッキーが船内でモールス信号を聞きつけ、密航していたレバノン人一家を発見する。彼らは政府の迫害から逃れ、アメリカへの亡命を求めていた。捜査の一方で、トニーたちはボーリンの友人の中からギブスの恋人候補を探そうとする。
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酔った様子で道路を横切っていた海軍大尉が、トラックにはねられた直後に口から水を流して死亡。犯人が大尉に薬物を与え、ノドの渇きを引き起こしたあとに水中毒で死亡させたことが分かり、ダッキーは犯人の独創性に興味を持つ。ギブスたちが調べを進めると、大尉は銃器店勤務の男とケンカをして、警察沙汰を起こしていたという。一方、ダッキーに恋人ができたという噂が広がり、チームの面々はその女性について探ろうとする。
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ギブスとフォーネルは、共通の元妻ダイアンに呼び出される。ダイアンは半年前に結婚したヴィクターが家に帰らないため、捜索してほしいと依頼。ダイアンと関わりたくないギブスとフォーネルは何とか断ろうとするが、ヴィクターが訪れたハンバーガー店で死体が見つかり、誘拐の可能性が浮上する。そこでNCISとFBIが合同捜査を行うと、ヴィクターの隠し口座が発見され、さらにダイアンが証言を偽っていたことが明らかに。
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アフガニスタンから遺体を移送していた航空機が墜落する。NCISが遺体の身元を確認すると、現地で死亡したはずのフローレス中尉の遺体が、機内に乗っていなかったことが発覚。フローレス中尉は女性海兵としてアフガニスタンで女子校の建設に当たっていたが、反乱グループが学校を襲撃し、彼女の鑑識票だけが現場に残されていたという。ギブスたちはフローレス中尉をアメリカに帰国させるため、学校襲撃事件の真相に迫っていく。
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アフガニスタンの女子教育を推進していたフローレス中尉が、学校を襲撃した反乱グループに誘拐されてしまう。彼女を帰国させる命を受けたギブスは、ジヴァと共に現へ。フローレスの上官たちと共に、反乱グループとの直接対決に挑む。一方、学校の女性教師ソラヤが襲撃に関係していたことから、トニーとマクギーは彼女が所属する反乱グループを調査。そしてアメリカに留学しているソラヤの弟を確保し、彼らの真意を問いただす。
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ロールス・ロイスのトランクから海軍大尉の死体が発見される。その運転席に座っていたのは、何と泥酔したトニーの父親アンソニー・ディノッゾ・シニアだった。トニーは何とか父の容疑を晴らそうとするが、ヴァンスとギブスによって捜査から外されてしまう。シニアは昨夜の記憶がないと証言し、さらに被害者との取引が失敗に終わり、彼に襲いかかるような監視映像が残されていたため、状況はどんどん不利になっていく。
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クリスマスイブにホテルで海軍大佐が殺害される。NCISが現場を検証中、ホテルの部屋に謎の女性から電話があり、大佐と行動を共にしていたことが明らかに。彼女の行方を追うギブスたちは、田舎のショッピングモールでその女性を発見。彼女は何と臨月の海兵隊員で、産休に入ってから何者かに追われているという。ギブスは彼女をかくまいながら犯人を突き止めようとするが、大雪の影響で足止めを食らってしまう。
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海軍中佐が車で走行中、銃弾を浴びて死亡する。目撃者によれば、助手席に乗っていた女性が発砲後に現場から逃走。さらに、中佐が知人の女性から助けを求められていたことが発覚したため、ギブスたちは彼女が宿泊していたモーテルに出向く。何とその女性は失踪中のNCIS捜査官EJ・バレットだった。ギブスは極秘の作戦部隊“ファントム8”の元隊員がEJを狙っていることを確信し、その男の行方を追いかける。
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駐在武官として海外を飛び回っていた女性少佐バリスが殺害される。NCISが現場を検証中、取り乱した少佐の夫が現場に乱入。彼は殺人課の刑事であり、自ら捜査を行おうとしてNCISと対立する。当初、警察は強盗事件と考えるが、何者かが隠ぺい工作を行ったことが発覚したため、ギブスたちは少佐の任務を調べ始める。一方、ジヴァの恋人でCIA局員のレイがついに帰国。レイと再会したジヴァは、重大な決断を迫られる。
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レストランでコーヒーを飲んでいたギブスは、何者かに銃を向けられる。発砲の直後、ギブスの前に立っていたのは死んだはずのマイク・フランクス。ギブスはマイクと共に、自らの過去を振り返ることになる。マイクに促され、ギブスが話し始めたのは昨日の出来事。空母で下士官が射殺され、さらに民間人の負傷者が発見されたため、NCISが捜査を行っていた。そしてギブスが別の選択をしていた場合の人生が、次々と描かれていく。
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海軍大佐と生花店の主人が殺害される。現場の生花店では金庫が開けられ、留守電には脅迫メッセージが残されていた。さらに大佐は軍服の下にコスチュームを着ており、“現実のヒーロー”として仲間たちと共に地域の犯罪撲滅に貢献していたことが明らかになる。一方、大佐から連絡をもらったという新聞記者がNCISを訪れ、記事を差し止める代わりに事件の情報提供を求める。その記者は何とトニーの元婚約者ウェンディだった。
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海軍予備役の心理学者バンクス博士が自殺を図る。しかしバンクス博士の知人だったクランストン博士は、彼が危険な心理戦の担当だったことから、自殺でなく殺人だと主張。さらにダッキーの分析により、彼の内臓の状態が急速に悪化していたことが分かる。ギブスは真相を突き止めるため、心理戦部門のライアン博士と協力することに。ところがライアン博士は有益な情報を渡そうとせず、ギブスとライアンの危うい駆け引きが始まる。
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麻薬所持で逮捕されたワイリー兵曹長が、NCISに司法取引を持ちかける。彼は武器商人アガー・バヤルの情報を持っていると言うが、それを明かす前に突然死してしまう。アビーの分析により、ワイリーはペースメーカーの遠隔操作で殺害されたことが発覚。バヤルの動きを追うギブスは、彼が謎の美女ブランスキーと行動を共にしていたことを突き止める。ギブスはマクギーと新人ドーニゲット捜査官をブランスキーの元に送り込むが…。
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ある会合の場で海軍長官が銃弾を浴びる。その場は騒然となるが、実はNCISと心理戦部門が合同で長官暗殺を偽装し、海軍に脅迫メールを送った者を暴こうという試みだった。脅迫メールの送信元はウィックス鉄鋼社で、その社長は海軍長官の友人フィリップ・ウィックス。長官とギブスがウィックスの無実を信じる一方で、心理戦部門のライアン博士は当初からウィックスの関与を疑っており、捜査中にギブスと衝突する。
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休暇中の水兵アダムスの死体が発見される。被疑者として警察が拘束したのは、何とヴァンス局長の義弟マイケルだった。ギブスがマイケルを取り調べる一方で、トニーとジヴァはアダムスの恋人の家へ。そこには失踪していた水兵スミスの姿があり、被害者の三角関係が明らかになる。マイケルの過去を調べていたマクギーは、封印された少年犯罪の記録を発見。ギブスはあくまでマイケルの無実を信じるヴァンスに詰め寄る。
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海兵隊中尉の死体が空から落ちてくる。死体からは従軍牧師ウェイドのコインが発見され、彼女の同僚カストロ牧師の話によれば、ウェイド牧師は救援任務中にコロンビアで失踪していた。ジヴァは元インターポール捜査官の友人モニークに連絡を取り、麻薬カルテルがアメリカの軍人を誘拐したという情報を入手。ギブスはジヴァとトニー、さらに志願したカストロ牧師をコロンビアに送り込み、モニークと共にウェイド牧師を捜索させる。
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ある倉庫で火事が発生し、海軍の極秘資料が保管されていたことから、NCISが被害の確認を行う。すると火事の犠牲者がウォッチャー艦隊の作戦部隊ファントム8のメンバーであることが発覚。さらに彼が死亡前に拷問を受けていたことが分かり、ギブスは火事に裏があると考えて捜査を開始する。NCISと合同で捜査を行うのはボルティモア警察の放火捜査官ジェイソン。ジェイソンとトニーの間には知られざる過去があった。
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空母ブルワーで火事が発生し、海兵隊員と民間企業の技術者が犠牲に。これまでの放火に使われた燃焼促進剤と一致したため、ギブスたちは引き続き事件の黒幕を追う。アビーとマクギーが謎のハングル文書を解読する一方で、ナポリに滞在中のバーリー捜査官が貨物の中から爆弾を発見。貨物が積み込まれる予定だった空母フランクリンも標的リストに入っていたことから、トニーとジヴァはイタリアに飛んでバーリーに合流する。
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ドーニゲット捜査官の歯に盗聴器が仕掛けられていたことが発覚。ギブスたちはドーニゲットの歯科医の取り調べを行い、対艦艇テロの容疑者ハーパー・ディアリングの仕業であることを突き止める。するとディアリング本人からMTACに通信が。ディアリングは大義のためなら少数の犠牲はいとわないと告げ、ギブスの責任を追及する。心理部門のライアン博士も協力し、ディアリングを確保するための決死の捜査が始まる。
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ヴァンス局長が帰宅途中に失踪し、NCISは乗り捨てられた車を調査。一方、ヴァンスが霊廟の石棺の中で目を覚ますと、隣には海軍大尉ウィッティングの遺体が安置されていた。ディアリングの息子エヴァンがウィッティングと共に船上テロで死亡したことから、ギブスとライアン博士はディアリングが息子の敵討ちをしていると推測する。果たしてギブスたちはディアリングを捕まえ、連続爆破事件を止めることができるのか。